【Tplus株式会社が教える】メール・LINE・DMでの継続的な接触術

新規顧客の獲得だけに力を入れても、安定した売上を継続することは簡単ではありません。営業活動を成長させるためには、一度商品を購入した顧客やサービスを利用した顧客との関係を維持し、再購入や再契約につなげる「フォローアップ営業」が重要です。

フォローアップ営業とは、契約後や購入後にメール・LINE・DMなどを活用し、顧客の状況確認、情報提供、アフターサポート、再提案などを行う営業方法です。ただし、単に営業メッセージを繰り返し送ればよいわけではありません。顧客にとって必要なタイミングで、役立つ情報を届けることが、信頼関係とリピート利用につながります。

本記事では、メール・LINE・DMを活用した継続的な営業接点のつくり方と、押し売り感を与えずにリピートにつなげるフォローアップ営業の実践方法を解説します。

フォローアップ営業が顧客との信頼関係を深める理由

フォローアップ営業の大きな目的は、商品やサービスをもう一度販売することだけではありません。購入後や契約後にも顧客へ連絡し、「その後、問題なく利用できているか」「困っていることはないか」を確認することで、顧客に安心感を与えることが重要です。

顧客は、契約前の営業対応だけでなく、契約後の対応も含めて企業を評価します。契約までは丁寧だったにもかかわらず、契約後に連絡が途絶えてしまえば、「売ることだけが目的だったのではないか」と感じられる可能性があります。一方で、営業担当者が適切なタイミングで状況確認を行えば、「購入後も気にかけてくれる企業」という印象を持ってもらいやすくなります。

特に、サービスの導入直後や商品の利用開始直後は、顧客が疑問や不安を抱えやすい時期です。この段階で営業担当者からフォローアップを行い、使用方法、注意点、よくある質問などを伝えることで、顧客満足度の向上が期待できます。営業成果を高めるうえで重要なのは、接触回数を増やすことではなく、顧客が必要としている情報を適切なタイミングで提供することです。

また、継続的な営業接点があれば、顧客の状況やニーズの変化にも気づきやすくなります。最初の契約時には必要なかった商品でも、事業の拡大、生活環境の変化、季節の変化などによって、後から必要になることがあります。日頃から信頼関係を築いている営業担当者であれば、追加提案や関連サービスの案内も受け入れてもらいやすくなります。

フォローアップ営業は、短期的に売上をつくるための追客ではありません。顧客との関係を長期的に育て、相談や再購入の際に思い出してもらうための営業活動です。営業担当者は「次に何を売るか」よりも、「次にどのような価値を届けるか」を考える必要があります。

メール・LINE・DMを使い分ける継続的な顧客接点のつくり方

継続的な営業接点をつくるためには、メール・LINE・DMを同じように使うのではなく、それぞれの特徴に合わせて使い分けることが大切です。営業内容、顧客との関係性、伝える情報量によって、適した連絡手段は異なります。

メールは、詳しい説明や正式な案内を届ける営業に向いています。契約後の利用方法、資料の共有、サービスの更新案内、料金変更、セミナー情報など、一定の文章量が必要な営業連絡に適しています。件名だけで内容を把握できるようにし、本文では結論を先に伝えることがポイントです。長文になる場合は、見出しや改行を活用し、顧客が短時間で内容を理解できる構成にします。

LINEは、店舗への再来店促進や予約案内、キャンペーン情報など、日常的な接点をつくる営業に適しています。LINE公式アカウントでは、友だち追加したユーザーに対してテキスト、画像、動画などを直接配信でき、条件に応じた絞り込み配信も可能です。すべての顧客に同じ営業情報を送るのではなく、利用履歴や関心に応じて内容を分けることで、メッセージの関連性を高められます。

ただし、LINEは顧客との距離が近い媒体であるため、配信頻度には注意が必要です。営業案内が多すぎると、ブロックや通知停止につながる可能性があります。割引情報だけを送り続けるのではなく、役立つ知識、利用方法、季節に合わせた情報、よくある相談への回答などを組み合わせることが重要です。

SNSのDMは、個別性の高い営業や、SNS上で反応があった顧客への対応に向いています。投稿へのコメント、質問、資料請求など、顧客から何らかの行動があった場合に、その内容を踏まえて個別に返信します。関係のない商品を突然案内する営業DMは、警戒心を持たれやすいため避けるべきです。

営業管理では、メール、LINE、DMの送信履歴を分散させず、顧客ごとに記録することも大切です。最後に連絡した日、送った内容、顧客の反応、次回の営業予定を管理すれば、同じ内容を何度も送るミスを防げます。営業媒体を増やすことよりも、顧客ごとの接触履歴を整理し、一貫したフォローアップ営業を行うことが成果につながります。

押し売り感を与えずリピートにつなげるフォローアップの実践方法

フォローアップ営業で押し売り感を与えないためには、営業担当者が一方的に商品を紹介するのではなく、顧客の利用状況や課題を起点にメッセージを作成する必要があります。

基本となる流れは、「お礼」「状況確認」「役立つ情報」「必要に応じた提案」です。たとえば、購入直後にはお礼と利用方法を送り、数日後には使用状況を確認します。その後、顧客が抱えている問題が分かった段階で、解決策として関連商品や追加サービスを提案します。この順番を守ることで、営業提案が単なる売り込みではなく、顧客の課題を解決するための案内として受け取られやすくなります。

リピート営業では、全員に一律のタイミングで連絡するのではなく、商品やサービスの利用サイクルに合わせることも重要です。消耗品であれば使い切る時期、店舗型サービスであれば再来店が見込まれる時期、法人向けサービスであれば効果を振り返る時期を基準にフォローします。顧客が必要になる少し前に営業案内を届けることで、自然な再購入を促進できます。

また、営業メッセージには、返信しやすい質問を一つ入れると効果的です。「その後、問題なくご利用いただけていますか」「現在お困りの点はございますか」など、顧客が短く回答できる質問を用意します。複数の商品を並べて購入を迫るよりも、まず顧客の状況を聞く営業の方が、会話を始めやすくなります。

一方で、メールやDMを営業に利用する場合は、個人情報と配信ルールへの配慮が欠かせません。フォームや申込書から連絡先を取得する際は、原則として利用目的を明示する必要があります。申込確認のために取得したメールアドレスを、新サービスの営業案内にも利用する場合、その利用が顧客にとって明らかではないことがあるため注意が必要です。

広告や宣伝を目的とする電子メールについては、特定電子メール法などのルールも確認しなければなりません。送信を希望しないという意思表示を受けた場合は、その意思に反して営業メールを送り続けないことが求められます。また、送信者情報や配信停止方法など、必要な情報を適切に表示することも重要です。

押し売り感のない営業とは、営業の存在を隠すことではありません。顧客にとって必要な情報を明確に伝え、選択を急がせず、断ることや配信を停止することも選べる状態をつくる営業です。誠実なフォローアップを継続することが、結果としてリピート、紹介、長期契約につながります。

まとめ

フォローアップ営業は、顧客との関係を一度の契約や購入で終わらせず、継続的に育てていくための重要な営業活動です。メール、LINE、DMにはそれぞれ異なる特徴があるため、情報量、緊急性、顧客との距離感に応じて使い分ける必要があります。

メールは詳しい説明や正式な営業案内、LINEは再来店や日常的な情報提供、DMは個別の相談やSNS上の反応を受けた営業に適しています。ただし、どの媒体でも営業情報を一方的に送り続ければ、顧客との関係を損なう可能性があります。

Tplus株式会社では、フォローアップ営業で最も大切なのは、接触回数ではなく「顧客に連絡する理由」だと考えます。状況確認、アフターサポート、役立つ情報の提供を積み重ね、その延長線上で商品やサービスを提案することが、自然なリピート営業につながります。

営業管理では、顧客ごとの利用状況、連絡履歴、反応、次回のフォロー時期を記録し、営業担当者が変わっても一貫した対応ができる体制を整えましょう。顧客の立場に立った継続的な営業こそが、信頼、再購入、紹介を生み、企業の安定した成長を支える営業資産になります。

引用・参考資料

消費者庁「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律(特定電子メール法)」
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_transaction/specifed_email/

e-Gov法令検索「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律」
https://laws.e-gov.go.jp/law/414AC0100000026

個人情報保護委員会「申込書やホームページ上の入力画面で連絡先を取得する場合の利用目的」
https://www.ppc.go.jp/all_faq_index/faq1-q4-17/

個人情報保護委員会「個人情報の利用目的の特定」
https://www.ppc.go.jp/all_faq_index/faq1-q2-1/

LINEヤフー for Business「LINE公式アカウント メッセージ配信を作成する」
https://www.lycbiz.com/jp/manual/OfficialAccountManager/broadcast/

LINEヤフー for Business「LINE公式アカウントの機能」
https://www.lycbiz.com/jp/manual/OfficialAccountManager/function/

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